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公開日:2013 年 1 月 15 日

第七回被災障害者就労支援事業所連絡会議を開催しました。

この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として『第七回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を12月19日(水)に開催しました。
この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。
第七回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中7事業所7名の方にご参加いただきまして開催致しました。
【参加者】
(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長
(社福)円 まどか 塚原生活支援員
(社福)洗心会 ワークショップひまわり 小松施設長
(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任
(社福)洗心会 風の里 熊谷主任
NPO法人みどり会 みどり工房若林 今野施設長
NPO法人輝やくなかまチャレンジ こころ・さをり 熊井センター長
【ゲスト・アドバイザー】
宮城県保健福祉部障害福祉課社会参加促進班 岡部主査
社団法人農協共済総合研究所 調査研究部 濱田主任研究員
(特非)日本セルプセンター 林氏
(特非)ふうどばんく東北AGAIN 高橋氏
地星社代表 布田氏
第七回目の会議の内容は、現在の活動内容と今までの案件の進捗状況、現在の一番の問題点等を中心にお話ししていただきました。
 
【津波警報 再び】
2012年12月7日 17時18分ごろ、三陸沖を震源とする最大震度5弱(マグニチュードM7.3)の地震が発生し、広範囲の太平洋側で津波警報が発令されました。
携帯電話からは「緊急地震速報」が流れ、テレビでは「津波警報」の発令とともに、「高台に逃げてください!!」「海や川には近づかないでください!!」「早く逃げてください!!」「あの日を思い出してください!!」と何度も何度も強い口調で呼びかけが続き、地域の防災無線からもけたたましいサイレントともに避難を促すアナウンスが続きました。3.11東日本大震災の時の津波は、想像を絶するもので、逃げ遅れた多くの方が尊い命を落とされました。結果的に大きな被害が出なくても、やはり避難行動に出ることはとても大事なことだと実感しました。
この会議に参加されている事業所の皆様は、3.11東日本大震災の影響が甚大で、人的被害や建物被害があったところです。今回の会議の中でも、この地震の話が真っ先に出ました。「『あの日を思い出してください』とテレビで言っていたけど、思い出したくないなぁ〜」これが皆さんの感想です。時間帯的に利用者の皆さんは事業所から帰宅し、自宅に戻られたか帰宅途中だったようです。この地震で停電は起こらなかった為に、公共の共通機関がマヒすることはなく、何とか無事に自宅まで帰ることが出来たようです。しかし、「津波警報」が発令したために、避難に車を使用する方が多く、沿岸部の主要道路では渋滞が発生し、外出していた保護者の方々が自宅までなかなか帰宅できず、自宅で一人きりだった利用者さんも居たようです。また、間借りしている事務所が入っている企業の意向で、「津波警報」が解除されるまでの2時間近く、屋上に避難させられ身動きが取れなかったという話もありました。「利用者の安否確認を取りたくてもなかなか難しく、自分の携帯電話でバッテリーを気にしながら行った」とか「利用者が一人で帰宅途中で連絡が取れず心配した」とか「公共の交通機関がマヒした場合、今の居場所からあるいて家まで帰れるのか?」など新しい問題点も浮き彫りになりました。各事業所の職員の皆さんがどこまで責任を持つべきなのか、それはそれぞれの事業所によっても異なりますが、職員と利用者ご本人また、そのご家族を含め今後も話し合いの必要性があるのだと認識させられた出来事だったようです。

 

【再建の兆し】

南三陸町にある事業所は、平成27年頃に保健センターが再建される目途が立ち、そこに入れることが決まりそうだとう話がありました。現在は、水回りやトイレが仮設の事業所ですが、先の見通しがつくことはとても大事なことで、職員も利用者さんもモチベーションが上がります。南三陸町は、行政側も福祉に力を入れてくれていて、とても協力的だとおっしゃっていました。
参加されている事業所のみなさんが共通していることは、「仕事が増えてきた」という事です。震災前とは全く違う環境で、新しく始めた作業や商品づくりなどもありますが、色々な団体や企業から注文が来たり、全国の支援団体からの技術支援や物品支援などもあり、仕事の質も量も上がっている様子です。それに伴い、利用者さんの「やる気」もアップし、ある方はご家族に誘われた温泉旅行も「私、仕事があるから行かない!!」と断ったとか。心温まるお話もでて、とても盛り上がりました。
ここに、参加されている事業所全てが、「終の棲家」を見つけることが出来たわけではありません。まだまだ、土地をさがしている段階の事業所もあります。でも、日々の仕事があって、現在は限られた空間の「仮の住まい」に通う事が出来ているのも事実です。しかしながら、まだまだ『復興宣言』までは出来ません。今後とも、この会議を通じて各事業所の状況を見守り、全国に発信し「つながり」を見出して行きたいと思っております。
この会議は、毎月1回の開催を目指して活動しています。
今年最後になる第8回の開催予定は、1月30日(水) 13:30〜 場所:東松島コミュニティーセンター です。
【 参加予定】
宮城県内の障害者就労支援事業所
(特非)日本セルプセンター
(特非)ふうどばんく東北AGAIN
(特非)みやぎセルプ協働受注センター
詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。
ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。
 
 
 

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