TOPTOPICS ≫ 【11月29日は、ノウフクの日】地域農業従事者との連携が実現!!「ノウフクJAS」取得。名取市北釜地区にてお披露目会を開催しました。

公開日:2024 年 11 月 29 日

【11月29日は、ノウフクの日】地域農業従事者との連携が実現!!「ノウフクJAS」取得。名取市北釜地区にてお披露目会を開催しました。

宮城県名取市にある障害者就労支援施設「一般社団法人こねくと ラ・フレーズ(以下:ラ・フレーズ)」では、地域の農業従事者と連携した取り組みを展開しております。この度、サツマイモのキュアリング(熟成)設備および貯蔵庫設備の導入と、出荷作業場の完成を記念したお披露目会を開催いたしました。

この活動を通じて福祉・農業双方の課題解決を図る農福連携を推進するとともに、宮城県内に止まらず、首都圏への販路拡大、働く障害者の工賃向上を目指しています。

※本取組は宮城県から委託を受け、「農福連携プラス推進モデル事業」の一環として実施しております。

お披露目会の概要

  • 日時:11月29日(金)13:30~14:30
  • 場所:一般社団法人こねくと ラ・フレーズ ハウス作業場
    (〒981-1201 宮城県名取市下増田台林329)

会には名取市長・山田司郎様にもお越しいただき、祝辞をいただきました。

一般社団法人こねくと ラ・フレーズの芦田代表理事から、法人説明とこれまでの経過報告と今後の展開にお話をいただきました。
また、地域農業従事者の方、ラ・フレーズの利用者さん、工事施工業者様からそれぞれのお立場でのお話をいただきました。
ご協力をいただきありがとうございました。

その他、関係各所の方々にご臨席をいただきまして、とても賑やかに和気あいあいのお披露目会となりました。

 

そして、宮城県で4例目となる「ノウフクJAS」認定も取得いたしました。(さつまいもの、いちご、ぶとう)
「ノウフクJAS」とは「障害者が生産行程に携わった食品及び観賞用の植物の日本農林規格」が正式な名称です。
農林水産省が制定したこの規格は、第三者機関の講習会を受け、申請書類の整備をし、検査員の実地検査を経て認証されます。

また、実際に圃場でのさつまいも収穫作業や出荷調整作業の見学、熟成貯蔵庫設備の見学を行いました。

「薪火やきいも」移動販売車輛もあります。ご用命はラ・フレーズまでお願いします。

最後に、お振舞いとして「仙台金時豚汁」をいただきました。
さつまいもの旨味をしっかりと感じ、とても美味しくいただきました。

一般社団法人こねくと (代表理事 芦田伸也)
ラ・フレーズ(就労継続支援A型) 定員20名
宮城県名取市高舘川上字八反3-5
ラ・フレーズ(就労継続支援B型) 定員20名
宮城県名取市増田3-3-12
wara       (就労継続支援B型) 定員20名
宮城県名取市大手町6-4-1
 

名取市北釜(きたかま)地区とラ・フレーズについて

宮城県名取市の沿岸部にある北釜(きたかま)地区は、東日本大震災の影響を大きく受けた土地です。かつては砂地を活用したメロン栽培が有名でしたが、震災被害からの圃場整備の遅れや、農業従事者の高齢化という課題を抱えていました。近年、新たな農業法人の参入も増えるなかで、徐々に活性化が進んでいる状況です。

同地区の復興支援の一環として始まったサツマイモ栽培に施設外就労という形で関わっていたのが、ラ・フレーズです。同じ名取市内でイチゴやブドウの栽培を中心に農作業に取り組んでいる障害者就労支援施設です。現在は自社でもサツマイモの栽培を行っていますが、収穫後の貯蔵庫設備が無いために、サツマイモを熟成させて商品の付加価値を高めることができないという課題に直面します。また、地域の農業者全体の高齢化と人手不足による収穫機会や販売機会の損失も目の当たりにすることになりました。

これらを解決するべく、ラ・フレーズはキュアリング(熟成)設備および貯蔵庫設備の導入と、出荷作業場を保有することにしました。これによって自社のサツマイモだけでなく、地域の農業従事者が収穫したサツマイモの熟成と長期保存が可能になり、付加価値を高めた美味しく長持ちするサツマイモとして出荷することができます。また、サツマイモの計量や袋詰めといった出荷に関わる作業の一端をラ・フレーズが担うことで、農業従事者の人手不足解消と、障害者就労支援施設の仕事の確保にも繋げることができます。

農福連携プラス推進モデル事業について

宮城県ではこれまで「農福連携事業」として、障害者就労支援施設に対する農業技術や6次産業化等に係る専門家の派遣、ノウフクマルシェの開催、農業者とのマッチング支援等といったソフト面での支援を行ってきました。
今年度は、通常の「農福連携事業」の枠を超え、全国でも農福連携の先駆的なモデル事例の創出を図ることを目的とし、商工業や観光業などの他分野と連携しながら、ハード面も含めた一体的な支援ができるよう「農福連携プラス推進モデル事業」を実施しています。
本事業では、農福連携に取り組む意欲的な障害者就労支援施設(ラ・フレーズ)に対し、事業の立ち上げに係る機器整備、事業コーディネーターの伴走、農作物の販路拡大等の支援を行っています。


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