公開日:2012 年 9 月 26 日
この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、日本セルプセンターとの共催で『商品力向上研修会』を登米市内と仙台市内の二つの会場で開催しました。
震災後、宮城県内の障害者就労支援事業所の商品は、全国からたくさんの販売支援をいただきました。初めて県外での販売を経験したという事業所も多かった事と思います。しかし、震災から1年が過ぎ、復興ブームは終わりつつあり県外での販売数が落ちているのも事実です。
今後、県内外において販売するのであれば、お客様の購買欲をそそる強い商品力が必要になってきます。現在作っている商品はどのようにすれば売れるのか。販売価格は適正か。卸価格は適正か。新しい商品を作るためには何をしたらよいのか。障害者就労支援事業所で自分なりに働く利用者の工賃を上げるためには「売れる商品づくり」が重要になってきます。また、どんなに「売れる商品」を作り上げても販売先がなくては工賃アップを望めません。どうしたら販売先を増やすことが出来るのか。実際に事業所で働く職員を対象とし、みなさんで考え・悩み・喜びながら、作り上げていく全員参加型の研修会です。
講師としてお迎えしたのは、手島大輔氏(株式会社トライフ代表取締役)と夏目浩次氏(ラバルカグループ代表)のお二人で、福祉業界に限らず多方面で活躍している方です。
仙台市会場:平成24年9月22日(木) みやぎNPOプラザ 参加人数:10事業所12名
どちらの講師の方のお話も、とても興味深く色々と考えさせられる事柄ばかりでした。確かに、障害者就労支援事業所で働く職員の仕事内容は多様で、日中の利用者との商品づくりに加え、作った商品の販売や新商品の開発、新規顧客の発掘など本当に休む暇が無いと言えます。しかしながら、そこで働く利用者の事を考えれば、「少しでも高い工賃を支払ってあげたい」「楽しく働き、生きがいを持ってほしい」などと考えて常に悶々とする日々もあると思います。今回は民間企業で営業として活躍しコンサルティングを手掛け障害者雇用と商品開発に精通している講師と、障害者雇用の促進と低工賃からの脱却を目的とした障害者就労支援事業所の代表として活躍している講師のお話は、本当に「目からうろこ」の内容でした。
この研修会は、全4回シリーズで開催します。この研修会に集まったメンバーも「なにかの縁」。この研修会を通して、新しい「モノ」がきっと見つかると信じています。
次回からは、各事業所の商品開発を中心に、「弱み」「強み」を見つけ、より良い「モノ」づくりへと発展していく予定です。
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