公開日:2012 年 7 月 02 日
この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第一回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を6月21日(木)に開催しました。
この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。
第一回目は、場所を古川商工会議所として、大変お忙しい中、4事業所5名の方にご参加いただきまして開催致しました。
【参加者】
(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長
(社福)円 まどか 塚原生活支援員
(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 畠山所長
(社福)洗心会 南三陸町地域活動支援センター 風の里 三浦事業管理者
(社福)洗心会 南三陸町地域活動支援センター 風の里 熊谷主任
【アドバイザー】
(特非)日本セルプセンター 林氏
(特非)ふうどばんくAGAIN 高橋氏
第一回目の会議の内容としては、震災時の事業所の状況やその後の再開状況や現在までの活動内容等を中心に、各事業所からの報告していただ後、今後の展開における問題点や課題等、みなさんの率直な意見交換をしていただきました。各事業所ともに津波の被害が大きな地域の事業所の為、事業再開においても事業所の場所の確保が一番の問題点だという事がわかりました。建屋の復旧も場所がなければ話は進展しません。震災発生後、場所を転々とせざる負えなかった状況を考えると、生産活動を再開するにしても、しっかりと腰を据えて考える状況でもなかったとも考えられます。職員の皆様は、あの大変な状況の中、利用者やそのご家族の事を一番に考え、事業所に通えるように彼らの居場所を作る事に必死で頑張ってくれていました。でも、今現在その場所は「仮の住まい」であって、本当の「居場所」ではないのです。各事業所でも状況は様々で、場所も見つかり建屋も完成した事業所もあれば、仮設のコンテナを利用して活動しているところ。また、場所も何も決まっていなくて民間企業の一室を間借りしてる事業所。お互いに会って話してみて、初めてお互いの状況が理解できたと思います。
この会議は、お互いの状況を把握して終わりではありません。お互いの状況を把握した後に、良い部分は真似をして、結果が出なかった部分についてはお互いに検討しあい、情報を共有化することによって、新しい「復興」への足掛かりが見えるのではと思っています。
震災発生から1年4か月経とうとしていますが、本当に被害の大きかった事業所の本格的な事業の再開に向けた活動はこれからです。今後、外部アドバイザーや企業の皆様からのご協力をいただきながら、「復興」へ向けてともに前進していきたいと思っております。
この会議は、毎月1回の開催を目指して、活動していく予定です。
次回の開催予定は、7月25日(水) 13:30〜 場所:東松島コミュニティーセンター です。
詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。
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