公開日:2013 年 9 月 30 日
この度、平成25年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『表現がすごーく楽になる10の方法』&『プロカメラマンが教える写真の撮り方』をそれぞれの分野でご活躍の2名の講師をお招きし、2回のシリーズで開催致しました。
早いもので、東日本大震災から2年半もの月日が経とうとしております。発生当時は、全国の方々の温かいご支援を頂き、食料や日用品、備品や寄付金など本当に多くの恩恵を受けました。その後は、「商品の買い支え」という形で、全国の企業団体個人の方から多くの注文を頂き、また、多くの団体から「商品をインターネット上で紹介したい」「商品をカタログに載せたい」などのお話がありました。また、各事業所でも商品の写真と記事の提供を求められたり、「商品のチラシを下さい」「事業所のパンフレットを下さい」と言われる場面は以前にまして多くなっていると思います。
そこで、今回は『表現がすごーく楽になる10の方法』&『プロカメラマンが教える写真の撮り方』と題した、参加実践型セミナーを少人数で開催し、それぞれの分野のプロの講師の方に、「抑えておきたいポイント」と「とっておきのコツ」を伝授していただく事を目的とし開催致しました。
また、今年の4月1日から施行された、「優先調達推進法」を有効に利用する為にも、自分の事業所の商品や作業をアピールすることもとても大事な事と考えます。また、チラシやカタログを作る事により、自主製品を客観的に捉え、さらに商品のブラッシュアップにも役に立ちます。
今回の最大のテーマは「自分達からの発信」です。
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【第1回セミナー/9月10日(火) 13:00〜15:00】
メールも文章も会話もすべてデザインが楽になる!?
『表現がすごーく楽になる10の方法』
講師:創業スクエア プロモーションディレクター 松浦孝行氏
普段は、福祉事業所の職員として働いている参加者のみなさんは、日々の仕事の中で「デザインと編集」について、あまり意識しないかもしれません。でも、実は普段の仕事の中でも、知っていればきっと楽になる事ってたくさんあるはずです。今回参加したのみなさんは、自主製品を日々の活動の中で作って販売しております。商品を作る時、販売する時、アピールする時、それぞれの場面でとても大事な事があるはず。「昔から作っているから」とか「これしかできないから」では、買っていただく方々に何の思いも通じません。
①広告・チラシ・文章 ⇒ ラブレター♡(相手に対する愛情、気遣いが必要です)
②まずは、身の丈を知る事 ⇒ マーケティング(市場調査)
あなたのプロフィールは?武器は?強みは?弱点は?他とどう違うの?
③次に、相手をよく調べる ⇒ ターゲッティング(絞り込み)
性別は?何歳ぐらい?仕事は?趣味は?志向は?etc…
自分たちが作った商品や販売している商品にどのくらい「愛情」を持っていますか?上の①〜③について今の「商品」について語ることが出来ますか?
日々の生活の中で、いつも目にする広告やチラシは一番身近な「お手本」です。自分が気に入っているお店のチラシや商品の陳列方法などを良く見てみましょう。いつも見ている雑誌の中で、お気に入りの記事や写真があれば、ちょっとマネしてみましょう。松浦氏もセミナーの中でおっしゃっていました「まねぶ」(真似て学ぶ)の精神。今からでもすぐにでも始められますね!!でも、あくまでも参加した方々は「きっかけづくり」です。1人に任せるのではなく、事業所単位で取組む事だと考えます。
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【第2回セミナー/9月19日(木) 10:00〜15:00】
『プロカメラマンが教える写真の撮り方』
講師:株式会社ハッピーウーマン 写真家 茅原田哲郎氏
コンパクトデジタルカメラやスマートフォン/iPhoneの普及により、写真を撮る機会はひと昔前より数倍増えました。気軽に日常の風景を撮るのとは違い、「商品を撮る」となるとどのように撮ったらよいかわからないことが多々あります。「背景は?」「袋が反射してしまう」「商品の配置は?」など悩みは様々です。
しかし、今回ご縁あって、プロのカメラマンのご指導を受ける機会を得る事が出来ました。はじめの1時間は座学にて、「露出」や「絞り」に関する事を、分かり易く教えて頂きました。その後は、早速実践です。参加者のみなさんが持ち寄った自主製品を並べ、大体の背景と構図のアドバイスやレフ板の使い方を教えてもらいながら、まずは自分たちで構図を考え撮影していきます。撮影後、直ぐに茅原田氏に確認してもらいアドバイスを貰ったり、同じ構図でプロが撮影するとどのように撮れるか、目の前で確認。参加者のみなさんも感嘆とため息の連続です!!他の参加者のみなさん同志が協力して、撮影の構図を色々アドバイスし合ったり、他の事業所の商品も色々なアングルから撮影したり、熱気あふれるセミナーとなりました。撮影のために使っていた小道具はどれも100円ショップで手軽に購入できるものばかりです。参加したみなさんお土産に手作りの「レフ板」を頂きました。
写真で「商品」の何を伝えますか?「おいしさ」「鮮度」「ボリューム感」「可愛らしさ」「美しさ」「実用性」etc...伝えたいことは、商品によっても違うし、伝える相手によっても違う。チラシに使うのか、ホームページなどで商品説明に使うのかも色々ですね。
講師の茅原田氏もおしゃっていた事、「何回も撮ってください。色々な方角から、何枚も何枚も・・・実践あるのみ」「明日から忘れないように毎日撮ってください」
最後まで「撮る・見せる・アドバイスを貰う・構図を替える・撮る・見せる〜〜」の連続で、熱いセミナーが終わった時、参加者のみなさんから自然と拍手が湧きおこりました。皆さん素敵なものを得てくれたのだと実感しました。
今回は、少人数で10名の定員で開催したセミナーでしたが、直ぐにでも実践で使えるものばかりでした。実は巷にあふれている情報の中に、参考になるものやヒントになる事ってたくさんありますね。その事に気づかせて頂き、素人にも分かり易いセミナーを開催していただいた講師の松浦様、茅原田様にスタッフ一同心から感謝致します。ありがとうございました。
参加した方々の感想です
・ただ写真を撮るのが好きだという理由から参加させて頂きました。プロの方から直接ご指導頂け、しかもイベントのポスター作成やホームページ作成に活かせる内容に、楽しく学ばせて頂きました。学んだ知識を他職員へ伝達し、利用者の利益や広報活動に役立てたいと思います。
・いつも自分なりの感覚で取らせていただいてましたが、なるほど納得。。。。やっぱりプロは凄い・・・!!ありがとうございました。
・先日はセミナーに参加させて頂きありがとうございました。実際にその道のプロから講演して頂き、とても勉強になりました。街を歩く際にも、以前は何気なく歩いていましたが、目に留まるポスターを良く観察するようになりました。実際に売れている商品のPOPや写真の撮り方を真似る事で、製品の魅力を一層お客様に伝えられるよう努力したいと思っています。このような機会を与えて頂きありがとうございました。
・実践に即したセミナーであったので、特にカメラ技術はやりながら、先生や周りのみなさんの写真を見ながら比較して学べました。正直、もう少し時間があったらなあ、と思いつつも、後の技術はしっかり実践を重ねていくことだなと思いますので忘れないうちに(笑)写真を撮ることをしていきたいと思います。あとは、周りのスタッフにも伝えていきたいと思います。
参加した皆さんやうちのスタッフが撮影した「とっておきの一枚」をご紹介します。
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