この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第十回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を3月28日(木)に開催しました。
この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。
第十回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中4事業所5名の方にご参加いただきまして開催致しました。
【参加者】
(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長
(社福)円 まどか 塚原生活支援員
(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 畠山施設長
(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任
NPO法人輝やくなかまチャレンジ こころ・さをり 熊井センター長
【ゲスト・アドバイザー】
(特非)日本セルプセンター 林氏
(特非)ふうどばんく東北AGAIN 高橋氏
(特非)20世紀アーカイブ 内田氏
第十回目の会議の内容は、現在の活動内容と今までの案件の進捗状況、現在の一番の問題点等を中心にお話ししていただきました。
【可能性の扉】
復興・復旧の状況は、確実に移転や再建が決まっている事業所と、未だ目途が立たない事業所に分かれております。各種メディアでも報じられていますが、一般の仮設住宅でも同じような二極化が起きており、被災されたすべての方に平等な支援の手が行き届くまでには多くの時間と援助が必要です。
今は先が見えない復旧途中の事業所の皆さん自身が格差を“自覚”することは辛いことです。今年度全十回の連絡会議を振り返り、当法人が出来たことは状況を語る場を設けさせて頂いたこと、揺れる思いを語っていただいたことでしたが、回を重ねるごとに、法人の垣根を越えた事業所同士の絆が感じられたことが大きな救いでした。
この連絡会議を通じて県内外の団体や企業にもたくさんご支援ご指導を頂きました。この会議での繋がりや出会いが、少なからず色々な支援の形を生み出し、マッチングが出来たのではないでしょうか。一回目からご参加いただいている、お二人からも大変良いお話を頂きました。復興支援のためにご尽力いただいている日本セルプセンターの林氏から高単価な軽作業のご紹介があり、また、生活に困窮されている方々の自立支援に奔走されているふうどばんく東北AGINの高橋氏からは、ご自身の活動の中に障がい者の就労を組み入れて工賃を発生させる、全国でも例を見ない取組のご報告をいただきました。本当にありがとうございます。
当法人としては、引き続き平成25年度も宮城県の被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として連絡会議を執り行うことになりました。今後の活動としては、従来通りの参加事業所の状況や復旧への動きについての情報収集などを行うと共に、当法人のホームページ内にある「LINKS」を活用し、被災事業所の復旧・復興への糸口となるような情報の提供と事業所の商品の案内や請負作業の紹介など、実際の利用者の工賃向上を目的とした情報の提供などを行いながら、常に新しい情報を発信し続けたいと思っております。今は復旧に格差が出ていても3年先、5年先にはどんな展開を見せているのか誰にもわかりません。転機はいつどこでどう訪れるのかわからないのです。そのきっかけを作る場所の一つになればとの熱い思いで活動し続けます。
次回の開催は、第十一回の開催予定は、4月26日(金) 13:30~ 場所:東松島コミュニティーセンター です。
【 参加予定】
宮城県内の障害者就労支援事業所
(特非)難民を助ける会
(特非)みやぎセルプ協働受注センター
詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。
ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。