当時の建物
【あの日】
こんなにも海の近さを実感した日はありませんでした。
海岸から700mに所在した事業所は基礎のみ残し、すべて流失。大切にしてきた地域とのつながり、居場所、農地、製品等、一瞬にして津波に奪い去られました。全員無事に避難し、一番かけがえのない利用者・職員の命は守ることができましたが、その日から私たちの帰る場所はなくなりました。
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2011年3月18日撮影
【復興に向けて】
2011年3月下旬には利用者総意により「事業所の再建」が決まり、一時的に場所を間借りして活動をつなごうと、同若林区内に拠点を構え活動を再開しました。
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2014年 現在
苦労と言ってしまえば、震災での損失は一言で終わってしまいます。確かに現実とは思えない出来事を多々体験し、皆こころも体も疲れ果てたこともありました。あの時から今まで、孤独な状態であったならばここまでの歩みはありません。
【気づきの日々】
震災から様々な方と出逢いました。皆さまから励ましやお気持ちがなければ今の私たちはありません。こころが揺れるほど感謝しております。現在も活動スペース・運営課題等がありますが、利用者と共に自分たちの場所があることの喜び、毎日みんなに会える何気ない幸せをかみしめています。
震災から利用者さんは“生きるちから”をみんな持っていることに気づき、役割を受けることで自分の存在意義を見出していきました。共に歩める仲間がいること、自分を否定せず肯定することにより、新たな自分に出会っていきました。震災をマイナスだけではなく好転し前に進むちからに変えた利用者の皆さんをこころ強く思います。
【工房からのご提案】
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パンチングレザー製品はオーダーメイドも承ります。詳細はご相談ください。
実績として、ピアスケース・市販のサイズに無いブックカバー・スマートフォンケースなど。シンプルな刺しゅう無しの製品も取り揃えております。
●お色 白/赤/ベージュ黒/茶/こげ茶(新色も増やしております)
【パンチングレザーとは】
生地に碁盤の目のように規則的に穴(パンチ)が抜いており、そのパンチのおかげで曲がることなく縫うことができます。その小さな穴を使って刺しゅうを施しています。基布に綿・ポリエステル 表層にポリウレタンが使用されています。
【ショパンチ(chopanchi)】
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