【震災当時】
「くじらのしっぽ」は、牡鹿半島の高台に建つ保健福祉センター「清優館」の一角を事業所として使用しています。高台にあったため建物は津波の被害を免れ、利用者も職員も全員が無事を確認することができました。一方で海に近い地域は甚大な被害を受けたため、多くの被災者が高台に上ってきました。「清優館」は避難所として開放され、ピーク時には600名ほどの被災者が避難していました。また、被災者を受け入れる側として、利用者さんも職員も避難所運営の役割をにないました。いざという時のために、作業で作っていた食パンを冷凍庫いっぱいに保管していたことが役に立ちました。食パンやおかゆなどを避難してきた方に提供するなど、避難所運営に貢献することができました。
くじらのしっぽがある清優館
【今後は】
震災後、地域の方々のご協力によって、地元の産業であるわかめの芯抜き作業を委託してもらえるようになりました。しかし、従事者の高齢化が進み担い手が少なくなっています。そんな状況を受けて、我々が担い手として関わっていけたらと思います。障害福祉の事業所ではありながら、商品や情報の発信者になることをこれからの展開として考えています。
上:製造している商品 下:清優館からの眺め