株式会社楽天野球団 東北楽天ゴールデンイーグルス
コーポレート本部 管理部 人事グループ
鹿野 未来さん 本田 菜摘さん 川上 桃花さん
官民応援団の各企業・団体の担当者に取り組み実施に当たっての経緯や、感想をお聞きする“応援団TIMES~担当者の声~”2回目は、株式会社楽天野球団の本田菜摘さん(写真左)、鹿野未来さん(写真中央)、川上桃花さん(写真右)にお話を伺いました!
東北楽天ゴールデンイーグルスは、「日本一のサステナブル・スタジアム」を目指しています
――まずは、障害者就労支援施設への発注のきっかけを教えてください。
鹿野さん
官民応援団の幹事会に入れさせていただいたことが、大きなきっかけではあるのですが、もう一つ、楽天イーグルスが日本一のサステナブル・スタジアムを目指しているということも理由に挙げられます。サステナブル・スタジアムとは、簡単に言うと地域や環境などにしっかりと配慮し、持続可能な未来を作っていく、それを先駆けて行うスタジアムを目指すというものです。親会社である楽天グループ(株)でもサステナビリティに関する取り組みを積極的に行っているので、そこにも習いつつ、野球を通じて東北の方にもこのサステナブルな取り組みが広まっていくことを願い、障害者就労支援施設への発注を決めました。
――現在の主な取り組みについてお聞かせ下さい。
鹿野さん
メインで行っている取り組みは、清掃業務の発注です。スタジアムが屋外にあり、座席がオフシーズンの間に汚れてしまうので、プロ野球シーズン開幕に向けてその汚れを取って綺麗な状態でお客様をお迎えするために、その清掃作業をご依頼しております。
――業務実施にあたって工夫されていることを教えてください。
鹿野さん
作業エリアが広いので、どのように役割分担をしていくか、日々の指示や連携の仕方をどうするかというところは、頭を悩ませて考えておりました。そこで、コミュニケーションツールを利用してチャット形式で気軽にお問合せいただけた方がいいかなと思い、Viberというメッセージアプリを取り入れて活用しています。
こうやって回数を重ねていくことは大事だなと感じました
――障害者就労支援施設との取り組みを昨年度行い、また今年度の取り組みが始まって、苦労している事、苦労していた事があれば教えてください。
本田さん
作業ペースや作業の完成度合いなど各事業所様の特色が出てくるところがありますので、作業に価格をつけるのは難しいなという点が、1年目の取り組みで感じたことでした。ただ、1年目取り組んだ事で、ある程度の指標になるものとして実績(データ)を作ることができました。そのおかげで今回2年目の計画を作るにあたっては、昨年の作業ペースや作業効率などを参考にしながら、価格や作業の進め方を決めていくことができたので、こうやって回数重ねていくことは大事だなと感じました。
安心しておまかせできるなと思いました
――実際に障害者就労施設へ作業を発注してみた感想、取り組む前と後の印象の違いを教えてください。
鹿野さん
普段、街中でも障害のある方が清掃されている姿は見かけていたので、清掃業務は障害者就労支援施設が得意とされているお仕事のひとつなのかなとは思っていました。実際に作業に来ていただいたら、本当に皆さん作業が早くて、テキパキと作業を進めていただいていたので、進みが思ったより早かったなっていう印象でした。
本田さん
今回視覚障害のある方も作業に入られていたのですが、清掃業務と視覚障害があまり自分の中で紐づいていませんでした。しかし、実際に作業されている様子を見て、こんなふうにお掃除も取り組まれているんだなというのが新たな発見としてはありました。
川上さん
初日にご案内させていただいて、実際に作業されている様子を見たのですが、テキパキされていて、安心しておまかせできるなと思いました。
――今回の取り組みでの発見を通して、また他のことにもチャレンジできるかもという、きっかけになったかもしれないですね。
鹿野さん
おっしゃる通りですね。例えば、オフシーズンの秋口は落ち葉が溜まりやすい時期なので、その頃に開催するイベントに向けては落ち葉掃除を実施しています。その落ち葉掃除を昨年は、シーズン開幕前の清掃を思い出した担当者から「障害者就労支援施設にお願いできないだろうか」というお声がけをいただき、就労支援施設へご依頼させていただきました。こんなふうに社内にどんどん取り組みが浸透していけば、また別なお仕事のご依頼もできるようになっていくのではないかなと思います。
障害者就労支援施設の皆様と地域の皆様を繋いでいくような活動もできたら
――最後に、今後検討している取り組みについて、何かあれば教えてください。
鹿野さん
今は私達一部の管理部メンバーと各事業所様とのお付き合いのような形ですが、それだけではなくて、地域の皆様との関わりが多い楽天イーグルスだからこそ、障害者就労支援施設の皆様と地域の皆様を繋いでいくような活動もできたらいいのかなと思っています。以前、スマイルグリコパークにブースを出店していただいたことがあったのですが、もっとお客様のいる時期に出店を行ったり、販売できるものの幅を増やしたり、何か出来ないかを検討しています。
株式会社楽天野球団概要
商号 | 株式会社楽天野球団 |
設立 | 2004年10月29日 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 代表取締役社長 森井 誠之 |
事業内容 | プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」の運営、ほか関連事業 |
従業員数 | 149名(取締役、派遣社員及びアルバイトを除く就業人員ベース) |
所沿地 | 宮城県仙台市宮城野区宮城野2-11-6 楽天モバイルパーク宮城 |