応援団TIMES~担当者の声~ Vol.3

2024/09/30

トヨタ自動車東日本株式会社
総務部 地域共生推進グループ
新妻 良輔さん 槇 和之さん

官民応援団の各企業・団体の担当者に取り組み実施に当たっての経緯や、感想をお聞きする“応援団TIMES~担当者の声~”3回目は、トヨタ自動車東日本株式会社の新妻良輔さん(写真左)、槇 和之さん(写真右)にお話を伺いました!

地域の皆様と一緒に地域を元気にしていくような活動を行いたいと日頃から考えています

――まず、障害者就労支援施設への発注の経緯を教えてください。

新妻さん
私たちの会社は、東北に拠点を置いて車づくりをしている会社ですが、東日本大震災の復興に一過性のボランティアだけでなく、長い時間をかけて車づくりを通して貢献していくという目的で設立されました。本業である車づくりはもちろんですが、車づくりに関連するところで、様々な形で多くの地域の皆様と一緒に地域を元気にしていくような活動を行いたいと日頃から考えています。特に行政の方と一緒に活動させていただくことが多い中で、官民応援団にお声がけいただきました。当社設立の原点の考えに共通するところがあり、迷わず官民応援団に加入させていただきました。今までも障害者就労支援施設さんとのお付き合いはありましたが、より意識的に取り組むようになっていく中で、みやぎセルプさんからもいろいろな情報提供をいただき、社内でもいろんなアイデアが出てきて、何かお願いできることがあればと、日頃から意識するようになりました。

トヨタの考え方の一つで、「現地・現物」という言葉があります

――これまでの障害者就労支援施設との取組みについて教えてください。

槇さん
まずは、エコバッグですね。小学5年生の社会科見学で、当社の工場見学が授業の一環に組み込まれているので、そのノベルティとして渡すものを、今年度から障害者就労支援施設さんがデザインし作っていただいたエコバッグに切り替えてお渡ししています。あともうひとつ、当社の拠点がある地域の新小学1年生の方々に毎年お渡ししている定規があるのですが、今年は、一新しデザインを含めて障害者就労支援施設に作っていただきました。この2つが直近の取組みです。それ以外にも、今も進めていただいているパンの販売、イベントでの販売を含め、取り組んでいければと思います。

――取組実施にあたって工夫されたことを教えてください。

槇さん
トヨタの考え方の一つで、「現地・現物」という言葉があります。障害者就労支援施設さんを訪問して、一緒に現場を見てくる、それがまず何よりでした。デザイナーさんと直接お話できたことも良かったと思います。

新妻さん
ものを作っていただくだけでなく、仕分けなどの業務もお願いできたというのがよかったと感じています。

――障害者就労支援施設と一緒に取り組む上で苦労された点があれば教えてください。

槇さん
エコバッグ、定規ともに車が描かれているのですが、車は何年かおきにモデルチェンジがあり、見た目が変わっていきます。しかし、このノベルティをその都度変えるわけにはいかないので、この部分を少し変えてほしいなどのやりとりが一番難しかったのではないかと思います。また、エコバッグの大きさにとても悩みました。最初は小さめサイズを検討していたのですが、その小さめサイズのエコバッグをお子さんがいる社員に配って使ってもらったりしました。実際、この大きさのエコバッグをもらったら何に使うか聞いたら、「これ全然物が入らない」という意見をいただき、イムカラボさんと話し合い、一回り大きいサイズを紹介いただきました。大きいサイズの方が、靴なども入るし便利だという結論に至り、サイズ変更をお願いしました。実際に使っている姿を想像してお渡ししているので、実用性のあるエコバッグを作ることができて、イムカラボさんには感謝しています。

思いをしっかり汲み取ってくれて、それを表現してくれるのが素晴らしいと感じています

――障害者就労支援施設にお仕事を頼んでみての感想をお聞かせください。

槇さん
私たちの思いをしっかり汲み取ってくれて、それを表現してくれるのが素晴らしいと感じています。また、本当に細かいところまでしっかり見てもらえて、私達が気づかなかった修正部分に気づいてもらえたので、とても助かりました。

新妻さん
定規を作ってくださった障害者就労支援施設さんに個人的に行かせていただいたのですが、すごく喜んでくださって、直接の声が聞けてよかったです。なので、またこういう機会があったら、ぜひお願いしたいと思いました。

――最後に、今後検討している取り組みについて、何かあれば教えてください。

槇さん
構内売店でのパン販売を検討して話を進めています。一過性ではなく、定期的に販売できる場所を提供できたらと考えています。あと、社内イベントとして行っており、昨年も障害者就労支援施設に参加いただいたTMEJフェスティバルに今年も出店いただこうと計画しています。

商号トヨタ自動車東日本株式会社
設立2012年7月
資本金68.5億円
代表者取締役社長 石川 洋之
事業内容トヨタ車の企画・開発・生産
従業員数約7,000名(2024年4月1日現在)
所沿地宮城県黒川郡大衡村中央平1番地

すべての記事