宮城県内では5/29(土)に放送された「Kinki Kidsのブンブブーン!」という番組
(16:40~17:25)の中で「すまいる四郎ペーパーウェイト」が紹介されました!
気になる商品はコチラから!!
この商品、宮城県仙台市内にある障害者就労支援事業所の「一寿園」で作っているんです。
このブログではたびたび紹介している「象嵌(ぞうがん)」という技法で作る木工品が人気です。
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社会福祉法人一寿会 一寿園
http://www.ichijukai.jp/ichi_juen/
今回も作業の様子を取材させてもらいましたよ。
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まずは材料となる木に下絵を貼り、型を作ります。
象嵌は、様々な種類の異なる色の木を組み合わせて表現する技法なので、パーツごとに型を作っていきます。
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これが顔のパーツを作る型です。
鼻や口に小さな穴が開いているのは、糸ノコの刃を通すための穴なんです。
…お気づきですか?
これ、レーザーカッターで機械が勝手に加工するのではなく、手作業で切り出しているんです!!
何度か取材に伺って実際の作業を見せてもらっていますが、とんでもない技術ですよ。
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特に細かい部分の作業を写真でお伝えします。
これは腕組みしている着物のすそ部分を切り出す様子です。
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切り出し作業をしている川嶋さんです。何度見ても圧巻の技術を飄々とこなしていきます。
木工好きな私は、心の中で勝手に「川嶋師匠」と呼んでいます。
これは、糸ノコで木材をカットして出る粉を吹き飛ばしている様子です。
細かい粉がたくさん出てもカットするラインがきちんと見えるよう、粉を吹き飛ばしながら作業を進めます。
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木材を切り出して開いた部分に、別な色の木を切り出し、着物のパーツとしてはめ込んでいきます。
大きすぎると当然入らないし、小さすぎると隙間ができてしまいます。
開いた部分と全く同じサイズでパーツを切り出す。当たり前のようにやっていますが、すごいことです!!
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ぴったりサイズのパーツは、はめ込むのも一苦労です。
隙間が無いので、金づちでトントン叩きながらはめていきます。
当然、力いっぱい叩くと割れますから、加減をしながらの作業です。
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この作業を繰り返して完成したのがコチラ!!
囲っている四角形の木を切り出しているので、当然すっぽり収まるのです。
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ウラから見た図。注目してほしいのは、木目!!
タテに黒い木目が走っていますよね。
正真正銘、この木を切り出して作っている証です。
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すまいる四郎のモデルになった「仙台四郎」は江戸末期生まれの実在した人物で、商売繁盛の福の神とも言われていました。
眺めていると何だかとっても癒される表情と、手にすると感じる木の温もり。
手に取って見るたびにわかる、職人さんの確かな技術。
お手に取っていただけたら嬉しいです。