大胆不敵なネーミングのこの商品。いろいろ便利に使える野菜であろうことは容易に想像できる。何にもまったく使えない野菜ならば「ふべんだ菜」とネーミングされていたはずだ。「便利だ」と言い切った潔さに並々ならぬ自信と覚悟を垣間見た気がした。それでは詳細を見ていこう。
緑色のラベルには黄色の文字で「べんりだ菜」とある。ラベルの後に見え隠れする姿からうすうす感じていたが、これは野菜を乾燥させた商品であるらしい。しかも国産野菜で旨味が凝縮しているという。魚の干物なども乾燥させると旨味成分であるアミノ酸が増えるというが、それと同じ現象が起きているとでも言うのか?謎は深まるばかりである。
使われている野菜は国産の大根、人参、ごぼう、ねぎ、椎茸のようだ。それぞれ一口サイズにカットした状態になっており、好印象を持った。これならすぐに料理に使えて便利だろう。
さて、最初に考えるのはべんりだ菜をどう使うか?ということであろう。べんりだ菜は水で戻せばおいしい野菜なのだから、その用途は無限大である。本能のおもむくままに自由気ままに料理するのがべんりだ菜の正しい使い方であろう。とは言え、「べんりだ菜のサンプルを見ながら適当に文章を考えているだけで、実際に食べてないんじゃないのぉぉぉ~?」と思われる読者もいるかも知れないので、ここで筆者が試したレシピを紹介しよう。
キャンプで活躍!べんりだ菜炊き込みご飯
近年、キャンプが大人気である。キャンプ芸人やアニメの影響もあってか、手軽に楽しめるレジャーとして再認識された感がある。筆者も昔からキャンプを楽しんでいるが、いま流行りの豪華なキャンプではなく、シンプルなスタイルである。物を最小限にしてできるだけ手抜きしたいといつも考えているが、料理はなるべく美味しいものを食べたい。そんなわがままキャンパーにおすすめしたいレシピがこれである。
(材料)べんりだ菜・1/2袋(約18g)、米・1合、やきとり缶(たれ)・1缶、塩適量
①洗った米1合をメスティン(飯盒)に入れ、200ccの水に30分漬ける。
②べんりだ菜1/2袋、やきとり缶、塩を入れ、かき混ぜる。
③中火に15分~20分かける。ちなみに熱源は100均で売っている固形燃料が使いやすい。火力も十分。
④固形燃料が燃え尽きたら、メスティンをタオルなどでくるみ、15分程度蒸らす。
⑤できあがり。
キャンプをやりこんでいる方は、キャンプ飯は調理が簡単で旨いものが最強と思っているのではないだろうか?筆者もこのタイプで、調理に費やす時間をなるべく短縮し、残りの時間をただぼーっと過ごしたり、酒をちびちびやりたいと思っている。この手のキャンパーにはうってつけのレシピではないだろうか?
このレシピの他に「これ豚汁作る時にいいね」とか、「和風パスタにもいいんじゃない?」とか、「干し野菜のフォカッチャにぴったりだっちゃ」などと想いを巡らせている方もいるだろう。そして偶然にもそれらのレシピが用意されている。よかったらそちらもダウンロードしてみて欲しい。
非常食としてのべんりだ菜
べんりだ菜は軽くて場所も取らず、保存が効く。となると非常食として使うのもありではないだろうか?(消費期限があるのでローリングストックが前提となるが)避難所などでは十分な食料確保が難しいと思うが、お湯と味噌とべんりだ菜さえあれば立派なみそ汁が出来上がる。避難所生活という過酷な状況の中で具が入ったみそ汁を飲む事ができれば元気も出るというものだ。
忙しい現代人にこそ「べんりだ菜」
現代人は忙しい。中にはべんりだ菜を水で戻す時間すらない方もいらっしゃるだろう。そんなビジネスパーソンにおすすめしたいのがそのまま食べる生食である。食感は当然ヘビーなものだが、野菜本来の甘味、旨味をダイレクトに享受することができる。べんりだ菜の袋を片手に街を走るビジネスマンを見る日もそう遠いことではないだろう。
完璧な食材「べんりだ菜」
レシピでも紹介したとおり、筆者はキャンプでこの「べんりだ菜」を使ってみた。そして思わず口に出た言葉は「便利だな」であった。無意識に出るのだから本当に便利なのは間違いない。
キャンプ飯や非常食としてはもちろん、家中の全ての野菜を切らしてしまった主婦の強い味方としてぜひこの「べんりだ菜」を試してみてはいかがだろうか?