地域の人に配ったパン

お話:社会福祉法人 石巻祥心会 障害福祉サービス事業所 くじらのしっぽ
利用者 小川絢子さん(女性/当時29歳・知的障害)
管理者 阿部かよ子さん 職員:多田剛優さん
グループホーム くじらのしっぽ ひまわり 生活支援員 阿部安子さん

万が一のために、作業で作っていた食パンを冷凍庫いっぱいに保管していたことが役立ちました。

かよ子さん:何かあった時のために、パン作ってたんだよね。

小川さん:はい。

かよ子さん:その日、作って終わるころに地震がきました。15時までの作業だったんです。そのパンをその日の夜から、お年寄り、子供、小学生、中学生の順から配りました。清優館に避難してきた人たちは、それをその日から食べて凌いでもらったのかな。
そして、「あの人たちから、パン貰ったんだよ。」って後から知ると、色々言って来てた人たちも、「ごめんねって。自分たち、いろんなこと言ってしまったけど。あんたたちに最初に助けられたんだって。」声を掛けられて。

普通、指定の避難所なら、アルファ米とか、水とかがあったのでしょうけどね。

安子さん:ここの、清優館は備蓄は無かったと思いますが、倉庫には毛布があり寒さはしのげました。

そのパンはどういう種類だったのですか?

かよ子さん:三斤の食パンです。百本ぐらいは(冷凍庫に)ありました。

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