お話:社会福祉法人 洗心会 生活介護事業所 のぞみ福祉作業所
職員 森伸也さん
お話:社会福祉法人 洗心会 生活介護事業所 のぞみ福祉作業所
職員 森伸也さん
最終的に3月11日の晩から3月18日の一週間くらい志津川高校にいて。気になったのは、避難所から帰ったあと、「のぞみ」が、集まる場所がないっていう不安から「帰りたくない」って言った方々がいたんです。「今度いつ会えるの?」って言った方々もいて、それが印象的でした。親御さんからもそういう話があって。
思いがけず、震災を期にいきなり団体行動になったんですよね。泊まりも含めて。長い方で一次避難の期間が一週間。
その場にいる時は、気心の知れたメンバーだから、安心感はあったわけですよ。
我々職員がいなくなって解散した後に、それからが大変だったって言うご家族もいらっしゃいました。
解散して、一緒に生活していたのが一旦おしまいになってしまったから、避難所を我々が行くと、一瞬明るくなるわけですよ。知った顔だから。
「あ~森さん来た!」とか「畠山さん来た!」って明るくなるんですけど、我々が離れるとまた現実に引き戻されて、落ちてしまっていたそうです。
最初の段階で言われた家族もいれば、何回か訪ねた中で言われた家族もいますけど「いつ再開されるんでしょうか?」っていうのはずっと言われていました。
我々は個々に、日にちは違えど会いに行ってるから、ほぼ全員に会っているんですけど、利用者さん自身はその滞在しているところにしかいないので、他の方が元気なのかどうかがわからないですからね。