これからの発展に思うこと

お話:特定非営利活動法人 きらら女川 所長 松原千晶さん

松原さんご自身は今も復興に向けて突っ走っているというご心境でしょうか?

突っ走っている気はないんですが止まると後退すると思っています。女川に障害者の働ける場をつくり、きちんと機能させていくことがそもそもの私に与えられた使命で、それだけを捉えれば達成感はあります。

基本的にきらら女川の事業所自体は地域の特性上、これ以上規模を拡大する必要は無いように思っています。

ただ、事業(仕事)の拡大は常に考えています。作業の効率、作業の改善、製品の品質向上、今の工賃をもっと上げていくためにはどうすればよいのか等、段取りや経済的なこと。

突っ走るわけでは無く、ある程度勝算を見込んで、まわりの協力を得ながらやってみる。万が一うまくいかないことがあったときは、速やかに撤退の方法を模索する。損害が大きくならないような工夫をすれば良いことだと思っています。

これまでも、その工夫の積み重ねなのかもしれません。

未来に向けて、きらら女川が目指しているものはどんなことですか?

それは、きらら女川の方針を次世代に引き継いでいくということです。

そのためには職員たちに対し、次の二つのことをしっかり伝えていかなければと思います。

私たちの仕事は、言うまでもなく障害者への就労支援です。

一つ目は、 自分の仕事に対する責任と厳しい目を養う。民間企業では当たり前のことです。

二つ目は、利用者のスキルを向上させるための努力を惜しまない。

私から伝え、そして伝え続けていってほしいと思います。できることを増やしていくのは、本人にとっても事業所にとっても喜ばしいことです。

まずは、我々職員がやって見せます。本人の努力と職員の根気でできるようになります。

「もう手伝わなくても大丈夫です」と職員が邪魔にされるくらいが理想ですね。

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