地域との繋がり

写真:資源物回収トラック

お話:社会福祉法人 嶋福祉会 就労継続支援B型事業所 さくら学園
施設長(当時) 佐野篤さん

さくら学園だと、例えばレクリエーション的な交流で言うと実はそんなにないんです。どちらかというと地域の方との繋がりというのは廃品回収などの作業を通して。
今さくら学園で行っている廃品回収は、ほとんどが近隣地域なんですね。近隣地域の町内会にチラシを撒くところから始めて、「曜日の何時頃我々通るので玄関先に出しておいてくだされば持っていきます」というアナウンスをしています。塩釜も高齢化が著しく、新聞紙の束を集積所に持って行くことすらお年寄りにとっては大変なことなので、非常に喜ばれるんですね。「いつもありがとう」なんて声をかけてくれて。
我々もきちんと挨拶をして、という風に。作業に携わる利用者の皆さんにもこれだけは本当に強調してお話をさせて頂いています。しかも、お約束したから必ず行くっていうスタンスを貫いているので、行かない時には先にきちんとご連絡をする。期待を裏切らないようにやってきた結果、あの仕事は絶対減らないんです。一回出し始めれば必ず段々と量を増やしてくださったり。最初は様子を見ている方もいらっしゃいますが、一周回って10件あったとして、最初は2件しかご協力頂けなかったとしても、毎回チラシ撒いてまた回っていることで3件、4件と必ず増えていくんです。
我々がお約束したことをきちんと果たしているということについては、地域の方達がよく理解してくださっていると思うので。信頼をしてくださっていると思うので、だからたまに抜けてしまうとお叱りのお電話を頂戴したりもしますし、そういう時はすぐ対応して、関係を壊さないようにやってきました。それは職員・利用者の一人一人が努力してくれたからだということに他なりません。地域の皆様とは、仕事を通してずっと関わりがあるので認知としてはすごく上がって、「さくら学園さんと一緒の所ね」という風に法人内の施設みんな言われるんですよね。

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