震災を思い返すことについて

お話:社会福祉法人 洗心会 生活介護事業所 のぞみ福祉作業所
職員 森伸也さん

 人にもよるので、全員にはできないけど、利用者さんにあえて震災の話を振ることもあるんですよね。
 もともと休みがちだった人が、仮設に入っていた時は毎日来れていたのに、家ができた途端にまた休みがちに戻ったんですよ。
 だから、そういう人もいるんで、思い出させたほうがいい方もいれば、もちろん触れないほうがいい方もいて、その辺は難しいですね。
 口に出せる方はいいんですけど、口に出せない方ほどどうだったのかっていうのは考えますね。
 震災前はなかったけど、震災後は夜中うなされる夢をみてるっていう話を言うご家族もいらっしゃるので、いろいろな形がありますけどね。
 残念ながら、自分自身も含めてそういうケアをできないまま来てしまった、これまでだったなという反省があるんです。

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