14:46はみなさんそろそろ帰る準備をしていた頃でしょうか?
当日は行事をしていました。ボランティア感謝会といって、一年間お世話になったボランティアの方に感謝を込めてお食事会だったり、贈り物をしたりっていうところで、一室にまとまってイベントをしていました。
では利用者さんと職員さんと、後はボランティアさん、大勢いらしたんですか?
そうですね、結構大勢だったと思います。スタッフも含めれば45人くらいですか。
14:46に発災した時の皆さんの様子はどうでしたか?避難に至るまでの経過などを教えてください。
イベント自体が佳境に差し掛かっていたので、パート職員の学生アルバイトが卒業する、その贈る言葉なんかを話している時に緊急アラームが鳴り始めて。こっちとしては「なんでマナーモードにしておかないんだ!?ちゃんとしておけよ」って思ったんですが、みんなの携帯が鳴るんですよね。それで、「なんだろうこれ」ってなりました。「地震が来ます」の文字を見たときにはもう揺れ始めていましたね。地震の時にはこうしようという避難訓練もしていたし、職員にも周知していたので、ドアの近くにいた職員は脱出経路の確保っていうので、引き戸のドアだったんですけど、ドアのところまで走って行って、ドアを抑えて。他の職員は利用者さんをテーブルの下にもぐらせるようにしていました。頭を隠すように。自分も守らなければいけないんですけど、まずは利用者さん優先で。
避難訓練は常日頃から行っていたんですか?
そうですね、当時は年間6回くらいやっていました。
2か月に1回くらいですか!?では素早い対応ができたんですね。
そうですね。
そのくらいの頻度で訓練をしていたら、利用者さんもそれほど慌てる様子はなかったですか?
そうですね、すごく長い時間揺れていたので、利用者さん自身も「これはただ事じゃない」っていうのを感じたかと思うので。そのぶん職員がすごく声をかけて「頭低くして!」「隠れて」「大丈夫だよ」って声をかけながら、収まるまで待っているというところでしたね。
僕なんかも地震って当時はあんまり怖くないと思っているところがあったんですが、ずいぶん長い間揺れていたので「さすがにこれはやばいんじゃないか」って思い始めましたね。建物が築50年、こぶし自体は1階に位置していたんですけど、2階から上は10何階建ての公営団地になってたんですよね。もともと地震なんかが起きたら建物的にはちょっと危ないかもしれないと言われていたところなんです。そんな話を思い出しながら「大丈夫かな」と不安になりながらも利用者さんに声をかけながら対応していたって感じでしたね。
避難訓練が年6回という話でしたが、内容は地震を想定した訓練でしたか?
地震と火災と総合訓練ですね。地震3回、火災3回みたいにやっていました。